恥ずかしながら帰ってまいりました。どこからかというと、東京の浅草からです。ああ、別に恥ずかしがらなくてもいいのですか。じゃあこのまま全裸で、どんな旅行をしてきたのか皆様に紹介させてもらっても赦されるのですね。いちおうネクタイだけはちょっと締めておきますか。これでどうでしょう。
馬鹿なこと言ってないで本題に入ると、こないだ浅草へ遊びに行ってきました。つまりはそれをネタに、五月分のブログ記事の内容は残りすべて、浅草一色に染め上げてしまおうと、まあそういう魂胆なのでございます。ということで今回から「ほぼ浅草」シリーズを、勝手ながら連載させて頂こうと思います。止めても無駄だ。よろしくお願いします。
令和四年五月二十一日（土）
福島駅。
上野駅。
ということでやってまいりました浅草。地元の福島県から新幹線で上野駅に降りたち、地下鉄銀座線に乗り換え、終点で降りればもう雷門です。私の感覚だと、実際の距離はともかくとして、同じ県の辺鄙な場所へ行くより、浅草の方がご近所って感じがします。
しかしこの日はあいにく天気が不安定。十分おきぐらいにゲリラ豪雨ばりの雨が降ってくる。そのたびに参道の門の下に避難しつつ、止み間を伺いながら進みます。今回、あえて浅草寺の本堂はスルーし、目的地へと直行しました。
ここです。浅草神社。五月の二十一日、翌二十二日の二日間にかけて行われる「三社祭」の舞台となる場所。浅草寺の本堂の東に位置するこの神社、普段はけっこう閑散としているのですが、今日からお祭りという事でひっきりなしに参拝客が訪れます。私も並んで五百円×二枚を納めてきました。
ところでなぜ、「三社」というのかご存じでしょうか。説明をすると、もうそれで今回の記事は終わってしまいそうなので各自調べて下さい笑。すごく簡単に言ってしまえば、この浅草神社に三体の神様が祀られており、そのお祭りだから「三社」と呼ぶわけですね。
ちゃんとお神輿も三つ用意されている。こちらに祀られる神様は、浅草の信仰文化の原点をつくった存在ですが、元々は普通にそこらへんにいた人間です。それが後世となり、このように神として崇められているわけですね。皆様の中にも、のちのち神として祀られる人もいるかもしれませんぞ。いや、もうすでにYoutubeで投げ銭されてますっていう現人神（あらひとがみ）もあらせられるかもしれませんが。
しかし、天気が悪い。止んだと思ったら、またすぐ降ってきます。周りで神社の関係者が忙しくしており、なんとなく聞き耳を立てていると、天気が良ければお神輿を巡行させる予定だったけど、こう天気が悪いなら明日まとめて一気にやりましょう、みたいな空気になっているようです。マジかー。
ということでですね、とりあえず明日に備えて、今日は大人しく観光しとこうかと気持ちを切り替えました。ただ、いつ神社の関係者が予定を変更するかも分からないので、たまに神社の様子を見にいこうと脳裏に入れて、ブラついておりました。
秋田犬マサル「AKITA」って微妙に意味が分からない。
アニマル浜口親子のジム。静かだった。
まるで俺のためのＴシャツじゃないか。待っていたのか俺を（とかいいつつ未購入）
と、フラフラしてる間にけっこう時間が経ち、そうだ、祭りの方はどうなったのであろうかと思い、浅草神社へ戻ってみました。そしたら。
なんかやってます。神楽舞ですね。のんびりとした拍子に合わせ、ゆったりと舞が披露されている。衣装が面白い。頭にかぶっている鳥追笠、その縁に合わせて張られた目隠しの紅白の布が、演者の動きに合わせて揺れます。催眠効果があるのか壮絶な眠気が私を襲ってくる。なるべくエッチなことを考えるなどして堪えました。じきに演技は終わり、あたりで拍手が鳴り響きます。
演舞が終わったあとの舞台。もう誰もいないけど、不思議となにかが残っているような雰囲気があり、私も含めて多くの人が立ち去ろうとせず、しばらく陶然としていました。
やはり天気不順のためか、お神輿の巡行はないようです。仕方ないから明日の天気回復を祈ろうと、隣の浅草寺に参りました。
浅草寺の見事な天井絵。「なんか、俺でも描けそうだなぁ」って言ってるオヤジがいた。私もなんだか自分で描けそうだなぁと昔から思ってたんすよ笑。実際、描こうとすれば大変なことは分かってますが。
おみくじは当然のように大吉を引いたけれど、逆に不安が強い。良いでしょうしか書いてないじゃないの。適当か。とりあえず私の運勢より明日の天気をどうにかしてください。そう願い、ホテルに戻って千円札を廊下のVODの機械に納めました。つづく。
三社祭の詳しい由来については、神社ソムリエの佐々木優太さんの動画を観ればもう、ばっちし分かりますで⛩
