こないだまで花粉症でブシャブシャのドロドロでひどかったのですが、この数日間で急にラクになりました。花粉症の薬を飲まなくてもなんとかなる。てことはだ。スギ花粉飛散量のピークをもう過ぎたのかもしれない。花粉症の薬代もバカにならないから助かる。
ちなみにですが、こっち(福島県福島市)の開花状況的なことをお知らせすると、このブログを書いている時点でソメイヨシノの開花はまだです。が、早咲きの桜や梅の花、他にも色々と咲いていて見るからにハッピーな感じです。ソメイヨシノ一色になってしまうより、今の時期の方が多様性があって好きかもです。ということでお花見を済ませてきましたので今月もご報告させて頂こうかと思います。
↑前回の記事。
まずは黄梅(オウバイ)。住んでいるのかいないのかよくわからない、廃屋っぽい家の外壁全体を覆うように咲いていて凄まじかったので撮影。接写したら背景に「ボケ味」が出て、なんだか面白い写真になりました。黄梅という名前ながら、ウメ科とかじゃなくて実際にはジャスミンとかに近い品種なんだそうで、花や葉は生薬にもなるそうですね。そのうち我が家の庭を薬効効果のある植物で満たしたい。
これは山茱萸(サンシュユ)。日本名ではハルコガネバナといい、名付け親はあの牧野富太郎さんです。まさにその通りの花で、天気のいい日に見上げると、全てが黄金色に輝いて見える。秋には赤い実をつけるのですが、これが漢方薬の材料になるらしく、もしかしたら皆さんが普段飲んでる薬にもしれっと入ってる可能性あり。そういや、個人的に漢方薬の知識をつけたいと思っていて、いい書籍がないかお調べ中です。
これは早咲きの桜で「オカメザクラ」という品種。カンヒザクラとマメザクラを交配させたもの。その交配を行なったのがイギリス人のコリングウッド・イングラムさんという方で、イギリスから逆輸入という形で持ち込まれたんだそうです。こうして可憐なオカメザクラを眺められるのは、すべてコリングウッドさんのおかげ。サンキュー、コリングウッドさん。あ、なんか急に脳裏に知らない笑顔のおっさんのイメージが浮かんできたんだけど、あなたが、コリングウッド、さん……?
次はもう見りゃわかる。菜の花です。正確にはアブラナ科植物の花の総称なのですが、そのアブラナ科がこの世にめちゃくちゃ多い。大根、小松菜、キャベツ、チンゲンサイとか全部アブラナ科。事実、我々はアブラナ科に生かされているといって過言ではありませんね。ということで皆様も菜の花畑を見かけたら、その中央地帯で一分間の敬礼を欠かさず行なってください。
これはスノードロップ。ヨーロッパ原産の植物で、キリスト教とも結びつきが強く、教会や修道院の跡地などにこの花が自生していたりするようです。人が去っても花は残る。ちなみにこれ、ヒガンバナ科の花なのですが、秋に咲く紅いヒガンバナとはまるで印象が真逆です。ただ、そちらも「曼珠沙華」なんて呼ばれたりもして、寺の跡地に生えてたりすることも多いので、なんだかんだ宗教的な因縁の強い一族なのかもです。
今回はこれで最後にしましょう。クリスマスローズです。クリスマスといいながらも開花は3月から4月にかけて。多様な色彩が特徴ですが、特に存在感の強いのが、「ブラックパール」と呼ばれる漆黒のクリスマスローズ。写真では分かりずらいかもですが、実際にはキラキラとした鉱物的な光沢を纏っており、私は見惚れてしまいました。ちなみにこれ、かなり強い毒性がありまして、摂取すると精神錯乱などを引き起こすようですよ。人間辞めたきゃクリスマスローズ食おう🤗