口から出まかせ日記【表】

GWで浪費すると母の日にツケが回る。

図書館が大変だ。

私みたいな無職の人間にとって、図書館は最高の居場所のひとつだけど、けっこう大変なことになってきている。利用者の大多数を占める高齢者の迷惑が目に余るようになってきた。

 

図書館を利用するのに、基本的なルールすら守れない高齢者が多い。図書館内で携帯電話をマナーモードにしない。というか、その方法が分からないのかもしれない。それならまだいいけれど、電話に出て、普通に相手と長々と話をする。どうでもいいような世間話だ。

 

もちろん職員さんが注意をしに行くのだけど、それに対して素直に謝ったり、無視したり、「なんだてめ~」と吠えたり、反応は人それぞれ。でも共通しているのは、通話を止めないこと。意地でも、始まってしまった会話を途中でやめる気はないらしい。どんなに注意されても、謝ったり無視したりして適当に受け流しながら、最後まで通話を貫徹する。

 

館内に飲食物を持ち込んで普通に食べている高齢者もいる。旅にでも行くような、やたらたくさんの荷物を持ち込んで指定席に座り、一生懸命に本を読むのはいいのだけれど、同時に煎餅や、ちっちゃいどら焼きなんかを食っている。貪り食っている。水筒にいれた冷たい茶を、わざわざ持ち込んだ茶碗に注いで飲む。やられたと思った。

 

それから、本の貸し借りでもトラブルがある。職員さんがひっきりなしに電話をかけている。耳を傾けて聞いてみると、どうやら本の返却が済んでいない人の自宅に電話をしているようだ。聞いていて、じれったいほどに交渉が長引いている。

 

図書館で本を借りたことを、相手が覚えていないようだ。「〇月〇日に、○○さんは5冊お借りになっていて、すでに返却期限を五日ほど過ぎております」と職員さんがいくら丁寧に説明しても、何を言っているのか分からないが、電話先でもにょもにょと相手が話している感じから、逆に職員さんを非難しているようだ。

 

「騙しているわけではございません。○○さんは確かに、先週こちらで本をお借りになっていますよ」と、根気よく交渉を続けている職員さんに、頭が下がる。自分の事ではないのに申し訳なく思う。なんというか、図書館利用者として恥ずかしい。

 

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そうこうしているうちに、おじいさんが本の山をもって受付へやってくる。どこからともなく全速力で職員が走ってきて、本のバーコードを読み取る。ところが、また何か引っかかったらしい。このおじいさんは、前に借りた本を返却しないうちに、山ほどの本を借りようとしたようだ。

 

その後は予期していたようなやり取りが続いた。おじいさんは「借りてなーい」の一点張りだ。そういえば、図書館に来るのはおじいさんばっかりで、おばあさんはあんまり見かけないなと唐突に思った。

 

高齢者を目の敵にしているみたいだけど、もちろん、ほとんどの高齢者の方はマナーを遵守している。図書館を利用している全世代のほとんどが、まったく問題のない人たちだ。でも、私がよく利用する図書館で、目に見えて問題を起こす人を抽出すると、それはほぼ高齢者の中に存在している。

 

それを踏まえて思うのは、「もともと守れない」のか、「守れなくなっていく」のかの違いだ。そもそもの人間性の問題と、老化による認知症等の影響。この二つは対処法が違う。だから、別々の専門知識を図書館職員自身が身につけるのか、それとも、その専門の人間を図書館に置くべきなのか。つい考えてしまう。

 

あと、図書館有料化の話がちょっとまえに盛り上がったことがあったけど、私は賛成派。別に全ての図書館が有料になる必要はなく、一部で構わないので有料化し、あまり好きな言葉ではないけれど「棲み分け」という事も考えていいのでは。

 

あとは図書館利用者の登録情報を活用し、入館前にカードやQRコードで情報を読み取り、図書を返却しない常習者のような人は、館内に入れずに対処するとか(やってるところはやっているのかな)。図書館利用における「治安維持」が、今後は現実的な課題になってくるだろうか、と思う。

 

日本の最も美しい図書館

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