口から出まかせ日記【表】

来たぞ。自動車税。

私は道のムードに合わせて走る。

 

ールデンウィークはいかがお過ごしでしたか。私の方は、前回の記事でも書いたんですけど旅館に泊まってきました。いやぁ、いい所だった。私を含め三組しか泊まり客がおらず、そんなに広くもない建物なのに誰ともすれ違わない笑。インバウンドだとかいったいどこの話かと思うほど静かな時間を過ごさせてもらいました。特に露天風呂が良く、昼夜朝と三回入浴。温泉に行くとしずかちゃん並みの入浴回数になる。


で、その旅館まではバイクで行ったんですが、あんまり遠くないので、まっすぐ行っちゃうとすぐ着いちゃうから寄り道しつつ行きました。陽気と新緑の風景を体に浴びながら、あえて国道から外れた田舎道のようなところをのんびり走っていて、ふとバックミラーを見ると、いつの間にやら後ろにピッタリと軽自動車が張り付いているではないですか。


車間の詰めかたに少々煽りの気配を感じたため、路肩に寄って先に行くよう促してみたところ、凄まじい勢いで脇を抜けて行きました。そこはとても見晴らしのいいところで、先々の道路まで見渡せるのですが、先に行かせた軽自動車がものすごい速さで向こうを爆進してるのが見えて、ルパン三世カリオストロの城のカーチェイスシーンを彷彿とさせた笑。誰に追われているわけでもないのに何かに追われているかのようでしたね。ご苦労様です。

 

 

煽り運転レベルではなくても、よくわからない走りかたをしている人をよく見かけます。特に、道のムードと走る速度が合っていない車やバイクを見かけると私は警戒します。その余裕の無さに不審を感じるからです。今回の旅行の途中で集落を抜ける道を通ったのですが、長閑で生活感の溢れる道でした。そういう道って、気持ち的にもゆっくり走りたいと思うものでしょうし、人の生活圏に入る感覚を察知できるのなら、マナーとしてゆっくり走るべきでしょう。道路標識で制限速度も掲げられてますしね。


しかし、そんな道をまるで幹線道路の追越車線かのように猪突猛進する車やバイクの絶えないことよ。そもそも道路とはみんなで通るものですし、それぞれに多様な歴史背景があるわけです。国道と市道の雰囲気になんとなく違いがあり、速度規定も含めた指標表示もまた異なるように、その道がもつムード自体が交通規定を決める要素になりうるわけですから、正直、その道路の雰囲気に合わせて走れない人は無粋な闖入者でしかないと思うのです。


あと、これは自分の気持ちの上で大事にしたいことなんですけど、道を走っていて、「ちょっとのんびり走りたいな」という感覚というか余裕は常に持っていたい。運転って、社会的でもあると同時に個人的なもので、道路上ではその両面がないまぜになった複雑さが展開されますよね。そのバランスを維持するとなると、ひとりでそれを支えるってのはもちろん無謀な話です。ただ、道路を走るときのムードを意識する人がいなければ、自己顕示欲と競争とスピードを追い求める人たちで溢れ、マッドマックスかワイルド・スピードの世界感になってしまいますよ。無駄な爆発とか起きる市道とか嫌じゃないすか。ていうかマッドマックス新作観に行きてぇ。

 

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