口から出まかせ日記【表】

GWで浪費すると母の日にツケが回る。

胃カメラの思い出②

回の続きです……。

 

star-watch0705.hatenablog.com

 

はじめて胃カメラを飲んだ時の記憶は鮮明に覚えていて、文章として表現するならば、それはもう劇的に生々しい描写が可能なのだけど、それをやると日本国民全体から非常なクレームが来ることが懸念される。そうしたら、私は再びストレスから逆流性食道炎を悪化させて、また定期的に胃カメラをのみ込むことになる。それはどうしても避けたい。よって、あくまでも淡々とした描写に専念させて頂く。

 

美人の女医さんに胃カメラを口から挿入されたものの、そうすんなり受け入れられるわけもない。だいたい人間は異物を拒絶する本能がある。胃カメラを呑み込むとは、その本能に真っ向から対立する行為である。体が全く胃カメラを受け入れる気配が無い。「大きく息を吸って~吐いて~、はい、いきま~す」「…………んぐぼぇッ」を何度か繰り返して、ようやく喉を胃カメラが通過した。

 

その後は案外、ラクだった。といっても、もうすべてを諦めて半分死体になった気分だったからだと思う。とにかく、体内から口まで管がずっと繋がっていて、それを吐き出せないという不快感はずっと伴う。それを忘れるために、モニターで自分の体内を見ることに必死に集中した。

 

嫌だったのは、例の見学している学生さんの視線がずっと私の顔面に集中していることだった。あいかわらず、まったく感情の伺えない表情で、時々メモを取っていた。なに書いとんねんお前。胃カメラが胃を抜けて十二指腸まで届くと、少しお腹が膨らむ感覚があった。

 

f:id:star-watch0705:20191110092530j:plain


検査時間は10分いかなかったと思う。胃カメラを抜くときはまるであっけなかった。あの苦しみ方はなんだったんだという感じ。見学していた学生たちも、終わったとたんすぐ引き上げていった。拍手ぐらいしてくれるのかと思ったのに。終了後も、喉に散布した麻酔の感覚が残っていて、それが無くなるまでは、水を飲むのは控えるように言われた。

 

検査の後、すぐに検査結果を知らされたのか、数日後にまた病院に行ったのかよく覚えていない。とりあえず、食道に炎症の痕跡はなかった。つまり胸焼けの原因は不明であった。それでも、とりあえず逆流性食道炎の薬を処方してもらった。それがタケプロンという小さい服用薬で、これを朝食後に毎日一錠飲むように指示された(甘くてけっこう美味しいおくすりです笑)

 

www.rad-ar.or.jp

 

このタケプロンとは、しばらくの間、二人三脚で歩むことになる。自分にとってはお守りのような薬であった。このタケプロン一度の処方量が定められているらしく、だいたい二か月分しか一度にもらえなかった。これは胃薬を長期に渡り服用する場合の対応かと思う。それで、二か月に一回は、近所の病院に通うのが習慣になった。

 

www.torokuhanbaisya.com

 

 えーとちょっと長くなってきたので今回はこれくらいで、次回に続きます。ばいちゃ(=ω)