口から出まかせ日記【表】

GWで浪費すると母の日にツケが回る。

昔、ダウンを着たら負けだと思っていた。

近になって朝晩だけじゃなく、日中もすっかり寒くなってしまいました。朝、ごみを出しに行くときに近所の人に会うんですが、みんな、顔が、さいとう・たかをの絵みたいになってしまっている。それを見ている私も、やはり、さいとう・たかを風になっているはずで、つまり、人間は寒いと皆、さいとう・たかをになってしまうのでしょう。

 

あと、寒くなると頭によぎるのは、「いつダウンを出そうか」ということです。去年から使っていたダウンジャケットがクリーニング屋から帰ってきて、いつでも出せるようにはなっていたんです。でも、ダウンを着るタイミングって難しいと思いませんか。いや、寒かったら遠慮せず着ればいいとも思うんですが、私はどうも、ダウンを着るかどうかのタイミングを、世間の様子を見ながら決めているところがあるんです。

 

 

街を歩いていて、ダウンを着ている人を見かけないと、いくら寒くても「まだ早いかもな~」と思い、薄手のコートと重ね着で我慢する。それからだんだんとダウンを着ている人を見かけるようになると、「あ、もう大丈夫だな」と安心して、ようやくダウンを着るつもりになる。

 

ダウンは着ると目立ちます。もこもこしてるから、上半身がマッチョになる。誰もそれを着ていないところで着ていると、「俺だけダウン着てるなぁ」という感じがして、なんだか落ち着かない。まわりがお洒落なロングコートなんか着ている中で、耐寒優先の服装をしているのが野暮ったく感じる。

 

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ここ数年で「シームレスダウン」などが出てきて、モコモコ感がおさえられ、スッキリしたデザインのものが増えたおかげで、ずいぶん着やすくなりました。それ以前のダウンといったらもう、ドラマでキムタクが着ていたようなモッコモコでやたらカラフルなものが巷に溢れており、袖を通すのに気合が要るものが多かった感じがする。

 

だから、私が10年くらい前にまだ学生をやっていた頃、「ダウンを着たら負け」みたいな意識があったんですよ。その当時はPコートとかダッフルコートなんて、細身ですっきりとしたフォーマルなファッションが流行っていて、どいつもこいつも、そういう私もみんな着ていたんです。若かったんですねぇ(笑)。

 

ダウンを着るのはダサいという認識でした。もし外が猛烈に吹雪いていたら、「さすがにダウンを着るか」と自分にはじめて許しが出る。それ以外は着ない。なかなかストイックな感覚だったような。

 

で、今はというと、素直に負けます。寒かったら雪がどうこう言っていないで着ることにします。ダウンを着るのは最低でも12月に入ってからにしようとか思っていたけど、もはや寒いので着ています。ダウンはいいですね。布団にくるまれてるような安心感がある。もう、意地を張ったりしないで、負けていいものはどんどん負けていこうと思います(笑)。

 

 

あと最近、近所を歩いている若い子たちが、

 

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こんなフリースジャケットを着てます。こういうアイテム、私が若いころに普段着で着る感覚って、一部の人にしかなかったですが、ここ何年かでかなり市民権を得てますよね。羊みたいでかわいいな。おじさんもコレ買って、羊みたいになってそのへんを闊歩してやろうかしら。さいとう・たかをみたいな顔しながら。