口から出まかせ日記【表】

GWで浪費すると母の日にツケが回る。

天気と悪意と伝統。


方、地元ニュースの天気予報を見ていると、お天気キャスターの人が、「いやぁ、いつまで続くんでしょうね、このパッとしない天気は」とか言ってましたが、いやいや、このまえ梅雨入りしたばっかりですやん。流石に梅雨嫌いな私でも、その感覚は早いよっていうか、もうちょっと季節を受け止めてあげませんかって思います。今ちゃんと雨が降らなければ、お米も野菜も育たないのですぞ。降りすぎも良くないけど。


とはいえ、最近の天気はパッとしませんね。気圧の影響か体調を崩す人も多く、死にそうな声で会社に欠勤の電話を寄こす社員が入れ替わりで毎日出ます。あと、ちょっと肌寒くなったせいもあり、何を着るかが難しい時期です。涼しいからといって、この前まで着てたスプリングコート的なものを着ていくのも時期的にちょっと似合わないし。さらに洗濯物が乾きづらいこともあって、俺はいったい何を着ていけばいいんじゃ状態です。いっそのこと全裸で行ったろうかと思う事も度々ある。


傘も欠かせません。予期しないタイミングで雨が急に降ってきます。このまえ会社の昼休みに本屋に寄り、そろそろ戻ろうかと入り口を出たら、風景が白く煙るほどの土砂降りでした。あいにく傘を持ってなくて途方にくれたものの、なんとか止み間を見つけて小走りで戻りました。が、案の定濡れました。「濡れ鼠」って言葉がありますが、まあそんな感じになりましたよ。とほほ。


ちょうどもうひとり、運悪くびしょびしょに濡れてしまった社員が、「最近の天気、なんか悪意ありませんか」とか言ってました。悪意ねぇ。確かにあるかもしれない。「濡れ鼠って言葉知ってますか」となんとなく聞いてみたら、「知りません」と言われたので、簡単に説明しました。「じゃあ、我々は『濡れ鼠ズ』じゃないですか」「あ、そうですよね。漫才コンビくみましょか。はいども~、濡れ鼠ズですぅ~とかやればなんとかなりますよ」「嫌です」

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ここんところ、私は人の悪意に晒されたことが皆無で平和そのものですが、人間の悪意って天気よりもゲリラ的で予測できないなと思っています。もし、悪意が天気のように予報できるようになったらすごく便利でしょうが、実際どういうシステムにしたらいいのかよく分かりません。「この人、あと30秒後に僕に悪意を投げかけてくる。その前にトイレに逃げ込もう」とか、そういう事ができるといいかもしれませんが、結局、悪意の源と共存してることには違いなく、悪意によって自分の行動が制限されたり、コントロールされていることにも変わりないですよね。


梅雨の時期に感じる憂鬱さって、そういう「悪意の源と共存している」環境に近いともいえるんじゃないかと。もちろん天気は意志を持っているわけではないので、本来的に良識とも悪意とも無縁ですが、人間からすれば勝手に恵んできたり、災害を起こされたりと、「何を考えているか分からない奴の動向をひたすら窺う」ような関係性が、古くから今もって続いています。こっちからは口も手も出せず、相手の都合でひたすら影響を受け続ける。天気とは万人にとっての「理不尽な上司」みたいなものかもしれません。


そして天気は、昔から祭祀の対象ですね。雨乞いや晴れ乞いというのもあるし、全国的に有名な祭りで五穀豊穣を祈るのも、予想できない天気をコントロールする意図があるります。これも言ってしまえば、長年職場にいる、意思疎通が難しくて性格的に厄介な人への対処術みたいなものじゃないかと感じたりします。「あの人にその話題を振ると不機嫌になるからやめた方がいい」とか「こういう伝え方をすると機嫌が良くなる」みたいな。その人から現れる悪意を抑えたり抑えられなかったりするうちに、ノウハウが社員の中で蓄積され、それが新入社員にも伝えられていくような伝統にそっくりだと思うんですが、どうでしょうか。


話を変えると、このまえ「ブログ休みを二週間くらい取ります」宣言をしたばかりですが、実際、いつ取るかはこの先のお天気次第でしょうね。パッとしない天気でどこにも出かけられず、家で鬱々してるくらいなら、いつも通りブログを書いてたほうが精神衛生的に良いわけです。「うおお、ブログなんてやってられるかボケ」みたいな最高の天気に恵まれるタイミングでうまく取りたいところ。ただ、今年は長梅雨って噂もあるから、ヘタすりゃ九月ぐらいまで引き延ばすかもしれませんぞ。

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前にも紹介した「ウェザーステーション」というバンドの一曲。このバンドの曲は総じてシンプルなロックなんですが、ところどころに強力なフックをさりげなく隠している感じで、とてもいい。大好きです。