この暑さで頭がだいぶやられてるっぽいです。会社に電話がかかってきました。取りました。「はい、こちら株式会社右往左往でございます〜。あ、いつもお世話になっております〜」なんて半自動的に対応。ガチャンと受話器を置く。はて、今かけてきたのは一体誰だったか、なんてやってます。頭脳の手前で情報が抜けていく。そんなこんなで立秋も過ぎました。
まあそれはいいとして、もうずっと暑いですけど、こうも暑いと逆にプールや海にいく気力も不思議と湧きません。だいたい夏になると「海見てぇ〜」と体が疼くものなのにな。その代わりというか、ここんところ週末となると、私は川にばっかり行ってます。
ここんところ、休み→暑い→とりあえず川、みたいなシンプル思考で生きてます pic.twitter.com/9ymcZW6tQq
— ほし氏 (@hoshiboshi75) 2023年8月5日
なぜ川に行くか。そりゃあ「涼」を感じるためです。じゃあ、行って涼しいかというと、実際はそんなでもないんです。川は川でも、私が好きなのは渓流っぽいところで、綺麗な水が流れていて、そんなに川幅とか深さがなくて、多少ジャブジャブ入っても大丈夫なくらいのがベスト。こう書くといかにも涼しげですが、ぜんぜん暑いです。
真夏の時期の森の中、特に水辺の近くは、森にこもった熱気がむわむわっと地面から立ち上る感じに加え、水辺特有の湿気も加わります。そこへ、蚊やらアブやらダニやら、いちいち虫にまとわり付かれる。ただでさえ体は汗でベッタベタ、さらに川で遊べばビジャビジャになるので、帰る頃には全身ぐじゃぐじゃになり、もはや気持ちいいのか悪いのかすらさっぱりわからない。やっぱ暑さで頭がやられてるわこりゃ。
まあ、そんなやって性懲りもなく川に通いつめているのは、単純に快適な涼しさとはまた違う、別種の涼しさに飢えているからなのかもしれない。上の画像を見てください。いかにも涼しそうじゃありませんか。実際はちっとも涼しくなく、熱と湿気に満ち満ちており、足下では清らかな水が流れているのに汗が止まらない。それでも私は、一見すると非常に涼しげに映るこの光景を見るために山の中に入りたくなったのです。
ぶっちゃけ、一番効果的かつ簡単な涼のとり方って、自分の部屋のエアコンをガンガン回すことでしょう。それで夏は安泰と言われればそうだけど、まったく満足はできませんよね。せっかくの夏を楽しむには、耐え難い暑さを受け止めつつも、感覚的にどこかしらの部分を「ズラす」ことで、心理的な救いというか一助となる要素を見出さないと味気ない。だからこそ、耳で涼しさを受け止める風鈴なんてものが生み出されたり、わざわざ暑い中、ビルの屋上のビアガーデンに行ったりするわけでしょう。
私には風鈴を下げたりビアガーデンに行く文化は無いですが、その代わり、川に行く習慣に目覚めたのかもしれませんよ笑。岩と岩のあいだからほとばしる水の流れを眺めていると、どこか救われたような気分になってくる。「涼しい」というよりは「鎮静する」といった感覚に近いかもしれません。もしくは、水の流れを眺めている時の静かな気分が、私に「涼」を感じさせる、と言えるかもです。
今年は、どころか数年間プールと縁がない。