朝、ニュース番組を見ながら、納豆ご飯をもりもり食べていると星座占いのコーナーになり、自分の星座をみると、特に運勢は良くもなく悪くもない。ところが、「一本の電話があなたを救うかも。悩みがあるなら相談してみて」みたいな、妙に具体的な行動を示唆するコメントが添えられており、思わず茶碗をぽろっと落として、テーブルが納豆まみれになってしもうた。
心臓が一瞬、ぎゅんとなった。電話って一体なんのことだろう。「いのちの電話」とか、そういう類の深刻な話なのか。それとも、単に悩みがあったら友達に電話で話そうとかそういう話なのか、っていうか、わざわざ電話するの? LINEで良くない?
と、色々考えてしまったのですが、こういうふうに考えさせられてしまう時点で、もう、罠にはまってますな。私には今のところ深刻な悩みはないので(それが良いかどうかは別の話)、真に受けなくてもいいわけです。自分のことを一番正確に知っているのは、自分なんですから。
そもそも、ニュース番組の占いコーナー。あれって必要でしょうか。明らかにニュース番組の性質と合っていません。「私たちは不可解な情報を皆様にお届けします」という意思表示なのでしょうか。もう少し責任を持っていただきたい。私は他国のニュース番組を観たりもしますが、占いコーナーなんて設けている所はひとつもありません。日本は謎が多い国だ。
占いそのものを否定するわけではありません。占いはどっちかといえば好きです。全然信用してませんけど。たぶん、星座占いが一番人気があるんでしょう。要は12個星座があるので、ランキング形式にしやすいからです。占いというより、格付けが好きな人が多いから、そうなるのでしょう。
運勢の良し悪しを1位から12位まで決める。それがまず理解不能です。運を分量する? どうやったらそんなことできんのよ? という感じ。どういうメカニズムなのか、日々、星座ごとに運の分量は更新されていきます。「今回は難しくて運勢が分量出来ませんでした」とかそういうこともないのです。凄い。
12星座ぶんの運を分量したら、星座ごとにその説明を加える。ただ意味もなく、運が良い悪いといっても信用されないようです。あなたは今日、人の噂に苛まれるとか、隠し事がばれるとか、運勢による、具体的な影響の情報が必要なのです。
それて、一日を通してその情報に当てはまることが起きなかった場合、その人はそもそも、運勢から外れた事になる。その人なりに、ただの一日だったという事ですね。良かったです。運勢なんて無い方が平和でいいですよ。本当に運が悪い時って、占いなんて見る暇もないはずです。
あんまり占いをディスるのも本意ではないので、今日はこの辺で終わります。そういえば昔、一回だけ街の占い師にみてもらったことがある。けっこう長い間、「うーん……うーん……」と唸ってらっしゃいました。それから、「あなたに占いは必要ない。だって大学行ってるんでしょう?」と言われ、妙に納得した次第です。