口から出まかせ日記【表】

GWで浪費すると母の日にツケが回る。

無職の健康法① ~ひたすらじっと立ち尽くす~

職に加え、ブログなどという言語道断な習慣が身に付いてしまい、ついついパソコン・スマホを問わず、モニターをじっと眺める時間が増えた。気を付けないと2時間くらいあっという間に経ってしまうから恐ろしい。マジで時間泥棒だ。ああ、時間泥棒といえば、ミヒャエル・エンデの『モモ』を思い出す。あんまり偉そうなことは言えないけど、読んでない人はぜひ読んで、時間のありがたさを噛みしめていただきたい。

 

 

で、いわずもがな、長時間モニターを眺めていると、健康に悪い兆候が出る。私の場合はまず、両耳が痛くなってくる。耳全体がじんわり痛くなってきて、その痛みがだんだん首筋に下がってきて首が凝ってくる。それがさらに両肩に広がってくると疲労感のピークになる。ここまで来ると、回復にもけっこう時間がかかってしまう。

 

だから、なるべく疲労感の最初の兆候が出たら、すぐ休憩を取ることを意識している。意識しながらついダラダラやってしまう事も多いけれど、とりあえず最初の「耳の痛み」を感じたら、すぐ休憩に移った方が、そのあと作業を続けるにしても、コンディションが維持できる感じがする。

 

そして、どうやって回復するのがいいか。数年前からいろいろ実践しているのだけど、一番効果があるかもなぁと感じるのが、「じっと立ち尽くす」ことだ。どんな方法かは、字のごとくである。ただ立ち尽くすわけだ。なるべく全身の力を抜いて、両足を適度に開き、手は両脇にぶら下げて、まっすぐ前を向き、姿勢を正して立ち尽くすのである。

 

ただこれだけ。10分くらいすれば疲労感は消えている。大事なのは立ち尽くしている間、スマホを見たりとか、洗濯物を畳んだりだとか、余計な行動を挟まないこと。ひたすら立ち尽くす。別に「無心になれ」というわけじゃない。頭の中に雑念が流れるのは放っておく。

 

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いってみれば、立ち尽くしたまま「瞑想」する感じどうも上手くいかないという人は、「耳を澄ます」ことに集中するといいかもしれない。立ったまま、じっと耳を澄ませる。外で鳴いている鳥とか、車の走行音、風音などにじっと聞き耳を立てる。すると、自分でも意図せず、不思議と時間が経過して、ちょっとのあいだ良質な昼寝でも挟んだように体調が良くなっているということが、私の場合はある。

 

これを外でやるのもおすすめだ。当たり前だけど、じっと立ちつくすというのはけっこう不審に見えるので、なるべく人目に付かない森の中とかがいい。田舎ならいくらでも場所はあるけど、都会では難しいかもしれない。誰にも目に付かず立ち尽くせるような場所を、頑張って見つけましょう。

 

やることは同じで、ただ立ち尽くすだけ。でも、外で立ち尽くすのはけっこう面白い。こちらが何もしなくても、目の前でいろいろなことが起きる。鳥が地面でなにか啄んでいたり、木の葉が涼やかに揺れたり、湖の水面を魚が跳ねたりとか。

 

自然の現象を眺めつつ、自分は一切の行動をとらずに、感覚だけを自然環境の前に放り出しておく。これはやってみるとかなり快感だ。自分の中に蓄積した疲労感が、いつのまにか消えている感じさえする。季節がもうちょっと経つと、寒くて辛くて、別なストレスを抱え込んでしまう。今の季節こそ立ち尽くすのに最高なのだ。急ぎましょう。