こないだ、「あいうえお作詩」(前回は"作詞"でした)をやってみたのですが、個人的になかなか面白くてやりごたえがあったので、その第二弾を発表させていただきます。
「あいうえお作詩ってなんですか?」と思われた方は、前回の記事を参照してみてください。では、さっそくやっていきます。
ありがたい説法は
いつ結実するのだろう
ウズベキスタンで抗争に巻き込まれ
営業本部は瓦解した
おーいおいおいと泣くほかない
カリスマだというのなら
きくらげを水で戻すなんて甘い
食ってみるのだそのまま
結構です
こんなことのために上京したのではない
サイババのような祖母である
瞬間移動をする
スルメを依り代にして
せっせと灯油を盗みにいく
そして私に菓子をくれる
田んぼに落ちた女房が
ちょっとだけ綺麗だった
ついこないだまで
鉄塔が経っていたところは
とてつもないカジノになっている
なだらかな坂道の先に
柔和な顔をした変態がたたずむ
温い空気と共に現れるのだ
眠たげな表情をしているが
脳裏にあるのは復讐心だけだ
柱に寄りかかって
ひとり
ふたりと数えながら
遍路を妨害する
坊主
まずい茶を飲み終えて
南へ向かう
昔の記憶の断片に
目指す先がある
もう三鷹に戻ることはない
やはり
湯河原にも
寄るべきか
ラーメン屋は
理由もなく
流転する
歴史とは無縁と思われた
路地の奥深くで
私は呆然としている
★★★
【感想】特になし。あ、関係ないですが、この記事の投稿日は2月10日、つまり「ニートの日」です。全国のニート・無職に祝福を。感想・批評等ございましたら、どうぞご自由にお寄せください。