口から出まかせ日記【表】

GWで浪費すると母の日にツケが回る。

「田舎を目指す系」の番組の話。

こ最近は、「田舎を目指す系」のテレビ番組が多くないですか。例えば、山の中にポツンとある謎の一軒家を目指すとか、田舎で飲食店を探して芸能人が何キロもほっつき歩くとか。私は割とこういう番組は好きです。これを観てると、日本の国土の7割は山林だと嫌でも分かります。

 

面白いのが、番組内での出演者の反応と、それを観ている私との感覚のズレが大いにあること。芸能人が田舎の風景の中を歩いていると、「いい景色ですね~」「癒されますね~」「自然にあふれてますね~」みたいなことをよく言いますが、私からすると、ただの近所の風景にしか見えない。

 

田畑があり、用水路があり、集落があり、それらが森に囲まれている、みたいな。地方の人間からするとありふれた風景であり、そこまで感慨深い光景でもない。むしろ、畑の脇に張ってある電気柵の規模なんかをみて、「ここは食害が相当ひどいのかなぁ」なんて、別な感心を抱いたりします。

 

あと、山中にある一軒家を目指すような番組で、田舎の一本道を車で恐る恐る進んだりしてますが、「車一台がギリギリ通れるくらい」「ガードレールが無い」「道がくねくねしてる」なんて取材班が話している。それを観ている私からすると逆に、「山の中なのに、ちゃんと舗装されていていい道だなぁ」と思う事の方が多いですよ。

 

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これらの番組が、都会の人の目線で作られているのが、自分の感覚と照らし合わせることで実感できます。田舎の風景の空間の広がりだとか、道路状況などが、都会とは異質であるからこそ、番組が成り立つということです。

 

あとは、田舎に向かうその動機付けを、多くの人にリーチするよう設定すれば、視聴率のとれる番組にデザインできるのだと分かるので、けっこう勉強になります。「山中にポツンとある謎の建築物を目指す」なんていうのは、上手い設定を考えたもんだと思います。「謎の建築物」っていうのが、そもそも相当なパワーワードですし、それが山中にあるというのが、謎を引き立たせます。

 

これは、番組企画者の趣味的な部分もあるかもしれませんが、予算を立てて制作する以上、大きな失敗は避けなければならない。すると、自分の趣向からくるアイディアが、どれだけの人に直接的、あるいは潜在的に受け入れられ、支持されるかを、どうにか把握することが必須だと思います。

 

そう考えると、個人レベルでなら、ブログは「自分の趣向がどう支持されるか」という格好のデータになりますよね。はてなブログは「はてなスター」もあるので、PV数のようなマクロ的評価だけじゃなく、ミクロ的な評価も把握できます。「めんどくさいし、動作が重くなるから、はてなスター外しちゃった」という人もいますけど、私はもったいないなぁと感じますセンサリングが多様なほどデータは微細になるわけで、そこから得られるものは多いでしょう。

 

せっかくブログをやっているのなら、「データを得る」という感覚でやってみるのもいいと思うです。別に「ブログで稼ぐためにそれが必要だから」というわけじゃない。自分の考えとか趣味が、世間や個人にどれくらい受け入れられるかを、なんとなくでも把握しておくこと。データを生かすか生かせないかは別にして、その変化を面白いと感じられることは、ブログを継続できる理由のひとつになるのではないでしょうか。