口から出まかせ日記【表】

GWで浪費すると母の日にツケが回る。

かわいい雑草だけが残った。

 

回、自粛生活の心の支えになるのは、自分の家の庭なので活用していきましょうみたいな話を書いた気がします。で、そんな私の家の庭に、ここ最近になって雑草がもりもりと、すごい勢いで生えてきました。おかげで、花壇に生えているチューリップとかスイセンなんかが覆いつくされる勢いです。どげんかせんといかんと思いまして、昨日は半日を草むしりに費やしました。

 

しかしですね、この草むしりというのも、なかなか心が痛む作業だったりします。せっかく暖かくなり、ぐんぐん成長しようとする植物を根っこごと引き抜く、命を絶つ作業ですから。よりによってその雑草に小さい花なんか咲いてたりすると、なかなか抜くのがためらわれます。このままここで咲かせてあげるべきかなぁ、なんて思う事がある。

 

とかなんとか言いつつ、全部抜いちゃうわけですけどね(笑)。そんなこんなで、家の庭に生えていたかわいい雑草たちを根絶やしにしました。ゴミ袋に小さな花をつけた雑草が山のように溜まりました。雑草といっても、よく見るとずいぶん凝った形をした草もあり、作業の後でじっくり眺めることもありますよ。

 

草むしりを長年していて気付いたのですが、庭に生えている雑草の種類が変わってきましたね。数年前と比べると、かわいい雑草が増えたなぁという感じです。抜きやすくて小さな花を付けた、そのへんの野原にでも生えてそうな草ばかりです。でも、つい5年ぐらい前は、あんまり近所じゃ見かけないような草も生えていたのです。

 

  f:id:star-watch0705:20200420104937j:plain


私は雑草の名前とかさっぱりですが、シダとかワラビみたいな草、小さな赤いトゲトゲが茎に付いている草、葉の色が迷彩色になっている草、地面を這うようにして生える草。そういう、やたら陰気な草が生えていたんです。私の住んでいる辺りは、もともと森林が広がっていた場所を宅地造成した所なので、その森にかつて生えていたものが、顔を出していたのかもしれません。

 

まあ、結局全部抜いちゃいましたけど(笑)。森であった名残も、この庭に限っていえば消えてしまいました。家の庭ぐらいの大きさなら、ひとりの人間の手でも、自然の形を十分変えられることを実感できます。そんな人間が何十億人もいれば、そりゃあ地球の環境が変わるのも当たり前だよなとも思います。

 

ところで、上の写真の草。庭の隅に生えていました。そのへんの道端でも見かますが、凝ったデザインの草だなぁと思ってました。名前を調べると、「ヒメオドリコソウ」っていうんですね。萌え~(死語)。見れば見るほどお洒落な草。それなのに雑草。なんか世の中って、根本的に間違っている気がしてきました(笑)。

 

葉の形とか眺めていると、一種のハーブにも見えてきます。「もしかしてこれ、食えるのかな」と思いまして、ネットで調べてみると、なんとなんと、食べた人を発見しました。

 

gario01.com

 

ガリオさんという、「野食家」なる肩書をもつ方のブログ記事ですが、ヒメオドリコソウを食べておられます。えぐみが強いらしく、塩ゆでしても残るようですが、お浸しにするとちゃんと食べられるそうです。毒性などは無いようですが、そもそも食用ではないため、人によって食したことでアレルギー反応が出るかもしれず、安全というわけでもないようです。

 

うーん、なるほど。このあたりの中途半端なところが雑草と言われる所以かもしれない。この草が普通に美味い草だったら、今頃は品種改良されビニールハウスで大事に育てられているかも。ようは人間の生活の役に立たないと、雑草と認識されてしまうんでしょう。でも、そんな雑草だからこそ人の手を借りずに繁栄できているわけですからね。まあ、とりあえず、草に触れると色々と考えされられます。