口から出まかせ日記【表】

GWで浪費すると母の日にツケが回る。

もはや何を聴いているのか分からない。

 

楽を聴くのが大好きです。ロック系の曲も好きだし、ダンス系の曲も好き。クラシック音楽も好きです。アニメ音楽なんかも聴きますよ。久石譲なんか大好き。あと、民族楽器が好きなので、変わった楽器を演奏している曲も好きですね。

 

誰かと音楽の話をするのも大好きです。お互いに知ってる曲で盛り上がったり、お互いに知らない曲を教えあったり、得るものが多い話題でもあるんですよね。音楽は途轍もない広がりがあるから、「自分の知らない宝物みたいな曲がまだまだあるんだろうな~」という意識はいつも持っています。その在り処を知りたくて、常日頃からYouTubeなんかに張り付いているわけです。

 

ただ、ここんところ厳しくなってきたのが、「最近、なに聴いてますか?」という、よくある質問にどう答えていいか分からなくなってきたことです。そりゃもう、とにかく色々聴いてるわけですけど、その中でなにを選べばいいのか判断できません。そもそも気に入った曲でも、その曲のタイトルだとか、演奏してるバンドの名前なんかをまるで記憶してなくて、あやふやな状態なんです。体系化されてないというか。

 

10年くらい若かった頃の自分なら、こんなことは無かったです。最近なにを聴いているかと聴かれたら、「○○の××にハマってる」みたいに、ポンポンと名前が出てきました。これは単に記憶力の問題じゃなく、当時の音楽の聴き方とか、意識の持ち方なんかもかなり関係してると思うんです。

 

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自分は大学生になってから洋楽にハマったのがきっかけで色々と聴くようになったのですが、音楽を聴くことにある種、「知識を補完する」みたいな意識が強かったんでしょうね。当時は80年代から90年代の割とマイナーなロックバンドなんかに惹かれて、雑誌やネットで情報を集め、海外輸入盤のレコード店で海賊版CDなんかを買い漁ってました。

 

当時、すでにiTunesもiPodもYouTubeもありましたが、そこまでべったりとした関係性は無く、それよりもCDを買って、中に挟まっているライナーノーツを読みながら曲を聴いていると、すごく幸福感がありましたね。それに、一枚ずつCDを買うことで、ある年代の音楽に対して、着実に見識を身につけていく感じがありました。文化を自分の中に組み込むことで、自分が補強されていくような満足感があったんです。

 

それが、今はすっかりないですね。もっぱらアプリ上で、定額配信で曲を聴くことにすっかり慣れてしまいました。本当に便利になったし、昔以上にいろんなジャンルの曲を聴いてるんですが、たまに膨大な音楽の海の中で溺れている感覚もあります。体系的にあるジャンルの知識を付けることも忘れてしまい、何度もリピートする気に入った曲でも、どんなバンドメンバーが演奏しているのか、どんな曲名なのか、まったく分からないままなのもたくさんあり、ちょっとこれは勿体ないことをしてる気がしてなりません。

 

それから、私より10歳くらい若い人で、ものすごく音楽の知識がある知り合いがいるんですが、ちょうど好きなジャンルが被るので、話すとすごく楽しいです。でも、バンド名とか曲名が、その人の口から淀みなく出てくるのに対し、こっちはもう出かかっているのに名前が出てこなくて、「え~と、ほら、あれあれあれ、あの」とか言いながらやっとひねり出したり、相手が察して先に言ってくれたりします。そういう時、「これが若さか……」と、ちょっとしんみりしますが、そう悪い気分でもないのが、人間の複雑な部分だなと思う今日このごろです。