口から出まかせ日記【表】

GWで浪費すると母の日にツケが回る。

金木犀から金木犀へ。

 

ほほ(?)、秋になってきました。だんだん近所の木の葉も乾燥してきて、早いのは先っぽの方が紅葉し始めてます。最近やたら食欲もあって、ファミチキを4個買ってかぶりついたりしてます。あと、買ったけど放置してた本を読んだりしてますね。秋に適応してきました。

 

でも、なんかこう物足りないなと思ってたんです。それがなんなのかよく分からなかったんですが、10月に入ってからようやく把握しました。

  

 

そうです。金木犀の香り。金木犀って夏が過ぎて、9月の半ばぐらいにはもうそこら中で香りが漂ってるイメージだったんですが、今年は遅かった気がする。これも温暖化の影響かも。まぁともかく、金木犀の香りがしてくるとちょっと私はおかしくなりますね(笑)。


この世で一番好きな香りはなんだと聞かれたら、私なら柚子か金木犀の香りの二択になるんですが、柚子の香りはあくまでも室内で楽しむものという感じです。料理に使ったり、お風呂に入れたりすることで香りを実感するものですよね。用途の中にこじんまりと納まる上品な香り、という印象。


金木犀はそれとは逆に、そもそもの風情を変えてしまう力を持った香りかと。いつもの通り道を歩いていて、この香りが漂ってくると、なんだかよく分からないふわふわした幸福感が湧いてきます。何故か知りませんが、生きててよかったみたいな感情がふつふつ湧いてきたりもする。条件抜きで幸せにしてくれるような香りなんですね。私としては。

 

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で、ここ数日ですっかり「金木犀中毒者」になり果てまして、金木犀から金木犀へとふらふら移動しながら、多幸感で頭を一杯にしております。頭の中に「金木犀センサー」が働いて、ああ、こっちに行くと金木犀があるかもと思ってそっちに歩いていくと、立派なお宅の庭先に、ちゃんと丸い形に剪定された金木犀がどーんと植えられていたりして。しばしそこに佇み、鼻孔をぴくぴくさせながら深い幸せに浸るのです。


金木犀中毒の人たちは老若男女問わずけっこう見かけます。私と同じように金木犀から金木犀へと移動しながら、香りを堪能する人たち。私が目星をつけていた金木犀のところにいくと、それとおぼしき方々が静かに佇んでいたりします。お互いに交渉は無いけれど、「あなたもこの香りが目当てだったんでしょう」という無意識のつながりの中で、邪魔をせずに静かな幸福案に浸る、不思議な人の輪があったりするのです。


ああ、いまふと思ったのが、自分の庭に金木犀が生えていたらいいなぁと。そしたら庭先で気軽に「金木犀トリップ」ができるわけですからね。それからちょいとネットで調べてみたら、金木犀の香水なんかもあるようで、これを買っちまったらもう一生中毒者じゃないかと若干躊躇しますね。天然モノと混ぜ物入り、どっちも魅力的である。私はもうダメですね。

 


金木犀 ZELDA

今、ZELDAといったら一般的に緑色の服を着た若者が剣を振り回し爆弾を投擲する暴力的なゲームのことですが、かつて同じ名前のバンド(女性4人組)がおりまして、私はよく聴いてました。