口から出まかせ日記【表】

GWで浪費すると母の日にツケが回る。

休むことを愛せるか。

 

こはかとなく調子が悪いです。花粉症の症状がベースになってると思うんですが、寒暖差なんかも影響してるはずで、どうもすっきりしない感じですね。こないだみたいに風邪とかひきたくないし、けっこう早く寝たりしてます。夜の十時半にはもう夢の中だったり。いまどきの小学校三年生より早く寝てるんじゃないか。


まあ体調はともかくとして暖かい日が続くと、「今回も無事に越冬できたぜ」感を凄く感じますね。ついバイクに乗りたくなり、そのへんにある眺めのいいところまで走り、まだ雪が残る山並みを眺められるベンチに座って、水筒に入れたホット烏龍茶を飲んだりしてます。じわじわした幸せを感じますが、油断してるとくしゃみを連発する呪いが発現します。そのとき犬が近くにいると、喧嘩売られたと勘違いするのか、めちゃくちゃ吠えられたりします。ごめんね。


ああ、暖かい日に外に出て、周りの人を観察していると、とてもいい休み方をしてるよなぁって人、見かけませんか。「堂に入った休み方」とでもいうのか。自分よりも年配の人で多い気がするのですが、人目を気にせずに悠々堂々と休んでいる様子が目を惹くんですよね。そう人たちを眺めていて、「ああいう風に休みたいもんだなぁ」と思ったりします。

 

日当たりがいい所でキャンプ用のロッキングチェアにそれぞれ座りながら、別にお互い会話をするわけでもなく、本を読みながらのんびりしてる老夫婦とか。ベンチに一人で座って、リュックから途中になってる編み物を取り出して、時が止まったかのように静かに編み続けるお婆さんとか。見ていて、「ああ、休み方の達人だ」と思います。素でああいう風に休めるものなのか、経験を重ねる必要があるのか。自分にはさっぱり分かりませんが、ただただ羨ましいなぁと思うことしきりです。

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このあいだ、sat (id:satoru_takeuchi)さんという方が、『休むことは難しい』という記事を書かれていまして、読みました。身に覚えのある事も多くて思わず唸ったりしました。読み終わった後、一時間たっぷり昼寝をしました。

satoru-takeuchi.hatenablog.com

記事の内容を乱暴にまとめてしまうと、若い頃は休まなくても睡眠さえとれば無理が効くけど、年を取るごとにそうはいかなくなってくる。でも、本人は休み方をよく知らないまま無理を重ねがちであり、結果として消耗や故障が待っている。そうならないために、自分で改めて「休む」とは何かをきっちりと定義し、方法論も確立しなければならない。という事だと感じました。


それには、自分が疲れている状態とはそもそもどういうものか、まず自覚しなければならないし、そこから、自分なりに疲れを解消するための手段を模索する必要がある。お、なんかプロジェクトXっぽい曲が脳内で流れてきたぞ(笑)。まあ、なかなか休めない自分に、休むためのプログラムコードを入力して、少しずつ自分を休める人間に変えていく、みたいなところがあるように思いました。


私からさらに加えていうと、休むのは「風習」でもありますね。ヨーロッパの人たちにバカンスを取る習慣が人生に組み込まれているように、地域ごとに休み方の風習は異なりますし、ましてや個人レベルでも休む文化は異なってくる。となると、休み方のモデルケースは様々なスケールで数多存在するので、それらを眺めて模倣し、我がものとする。すべて自分で用意する必要はなく、自分で観察したうちで最良の「いい感じの休み方」を取り入れて真似するのも、休み方を確立する方法となるんじゃないでしょうか。


そしてまずなんにせよ、休むことを受け入れるには、その人が休むことを愛せる状態かどうかが、大事なのではないかと。休んでいる自分や、その時の風情といった諸々の性質を、受け入れて、愛せるか。別に愛せないから悪いとかいうのではなく、それまでの自分の価値観を改めて照らし合わせざるを得ない変化の瀬戸際に何度か立つことで、その人自身の尺度で少しずつ変化できるかが重要であり、他人と比較するものではないし、他人から認められる必要もないはずです。その人自身の休み方を、死ぬまでに何度も見つける機会はあると思います。


ということで、まず休むことを受け入れる自分になり、それから休み方を研究・鍛錬していけば、理想の休み方を手に入れられるんじゃないかなぁと。私も日々ロールモデルを探しています。暖かくなってきたので近所を猫がうろつきはじめ、道路の真ん中で腹を空に向けて寝転がったりしているのを見て、ああ、俺の師は猫かなぁと思うものの、さすがに人間風情が白昼堂々全裸で車道を塞いで寝転がるなどはできません。来世でもっふもふの動物に転生できることを期待したいところです。

 


Where the Time Went

Ex-Reっていうバンドの曲です。少し切ない曲調がとても癒されます。