口から出まかせ日記【表】

GWで浪費すると母の日にツケが回る。

揺らぐ魂の年齢。

 

かし働いてた職場の近くに用事があり、チラッと建物を眺めてきたら、ぜんぜん変わってませんでした。二階建ての介護施設なんですが、見覚えのある車も停まっていて、あの人まだ働いてるんだなんて神妙な気分になりましたね。昔の自分はよくここで働こうなんて考えたもんだと感心してしまった。今なら絶対働きたくないぞ笑。


ところで、その建物の二階のベランダあたりには滑り台が設けられており、地面にある砂場へちょうど降りるような仕掛けになってます。火災などあったとき、中にいる人が建物内の階段を使わず直接外へ逃げるためのものです。ここで働いてた頃、休憩時間に外でぼんやり日向ぼっこしていたら、よくこの近くでボール遊びをしている子供たちが、気付いたら目の前に3人くらい集まってきたことがありました。


ボールが変なところに入ったから取って欲しいのかと思ったら、そのうちの5歳くらいの女の子が、「すいません、ちょっとお聞きしたいんですが、おたくのところにあるこの滑り台って何のためにあるんですか。普段、そんなに使っていないように見えますけど、もし使わないのなら、あたしたちが滑ったりしちゃいけないんですかね。どうでしょうか」と聞いてこられたのです。


小さな女の子からこんなに大人じみた言葉が出てくるとは。ここの職員ですらそんなちゃんとした質問できないぞ笑。ましてや、私がこの子と同じ歳にこのぐらいのこと言えただろうか。いや、言えなかったと思うし、いまだに自信があるわけでもない。とりあえず、遊具ではないので遊びに使うことはできないことをたどたどしく説明したら、ちゃんと納得してくれました。その点も精神年齢の高さを感じられて、不思議と爽やかな思い出です。

 

 

 

そういや昔、精神年齢についてブログで書いたことがありました。

star-watch0705.hatenablog.com

自分でも久しぶりに読みましたが、今とはぜんぜん違う書き方をしている。ていうか、昔の方が精神年齢高くない?笑。この記事ではその精神年齢について、

そもそも、精神年齢は固定的なものではないと思う。私は30代の人間だけど、年齢相応の態度も持ち合わせているとは思う(かろうじて)。ただ、私の精神空間には、5歳児も中学生も大学生も、いまだに呑気に漂っているような感覚だ。

精神年齢などと言って、自分をきっちりと、リアルタイムに即した実年齢に値するように追い詰めていくということは、常に断崖絶壁に立っているようなものだと思う。


というようなことを言っているわけですね。ただ、年数が経過して、今どう思うかというと、誰しも「精神年齢」は実年齢にきっちりと相応するものではなく、どこで誰と話をするかとか、何を話題にするかでも細やかに切り替わるもので、むしろ、「精神年齢」という言葉が独り歩きして、人の足を引っ張っているような印象が強くなりました。そもそも「スラング」っぽい印象でしたしね。


その上で、もし精神年齢のようなのがあるとすれば、人との会話もそうだし、文章を書くのでもそうですが、自分をどう演出したいのか、その人独自の表現方法を受け取った相手が、その人に対して「実年齢とのギャップを感じる」場合に、そのズレからくる違和感を「精神年齢」と表現するのではないかと思うのです。だから、「実年齢と精神年齢が一致している」とか、まず言葉として聞かないでしょう? 「精神年齢」という言葉が出てきた時点で、それは実年齢よりも若いか大人びているかの二択になるのではないか。


私が小さな女の子から、とても大人びた言葉を聞いた時は衝撃を受けましたが、要は「かわいい入れ物の中に、想定してたものとは違うものが入ってた」みたいなもので、かなり自分勝手な反応だともいえるわけです。女の子にしてみれば年齢相応の感覚で、大人に丁寧に対応した、ぐらいな感じかもしれないですしね。それでも、「あの子、やたら大人びてたよなぁ」なんていまだに感心するのは、他人の外見からは想像できない、内面にある魂そのものが顔を出したとき、意表を突かれ続ける自分の若さが原因なのだろう、なんて考えたりしています。

 

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