口から出まかせ日記【表】

GWで浪費すると母の日にツケが回る。

緊張する自然もいいぞ。

   

粉症が悪化し、くしゃみ鼻水が止まりませんが、そのくせ週末になると、スギ花粉が舞う山の中を歩いたりしてます。自殺行為と思われるかもしれませんが、意外や意外、山の中だと症状が薄れるのです。あまりに濃厚な花粉の中では、かえって拒絶反応が鈍くなるのだろうか。


新世紀ヱヴァンゲリヲンというアニメで、主人公が乗るエヴァ(ロボットみたいなやつ)を自在に動かすための「シンクロ率」なる指標があり、これが低いとエヴァはぴくりとも動かないが、数値が400%とか大きい数字になると、パイロットごと取り込まれて機体と一体化してしまうというのがありました。同様に、山の中では花粉とのシンクロ率が高くなるから症状が抑えられるのだろうか。とすれば、シンクロ率400%を超えたワイはもはや花粉そのものになってるのだろか。人類の敵やんけ。


それはどうでもいいんですが、自然を歩くのは運動にもなるし、精神的な癒しにもなるし、いいことづくめな感じもするんですが、突然、不穏な兆候も示すものです。たとえばこういうの。


他にも、歩いてると急にものすごい獣臭っぽいのが漂ってきたり、気配を感じて後ろを向いたらオオスズメバチがブンブンしてたり、いきなり危険と遭遇することもある。あと、私の場合、人の姿が見えないのに薮の向こうから世間話っぽいのが聞こえてきたりとか、ちょっとした怪奇現象もあります笑。


そういう怖い部分もあるけれど、これこそ自然の複雑さを象徴しているわけで、クマやイノシシ、タヌキにノウサギ、もしくは人ならざるもの。こういうのが、いま私と同時に行き交っているのだと意識することにつながる。すると不思議な一体感を感じて、自然を歩くのはますます楽しくなってくるんですが、その根幹にあるのは途切れることのない微かな緊張感だと思うのです。

  

 

私の住んでるあたりは自然環境だけは豊かなので、それを利用したイベントとか施設なんかもけっこうあり、いわば「自然の入り口」みたいな、あまり深入りしないところで遊べます。別にケチをつけるつもりはなくて、気軽に自然と触れ合える場所っていいなと思います。というか、私も子供の頃は森の中のアスレチック施設みたいなとこで、1日中遊び狂っていたわけですし。


ただ、管理された安全な自然と、そうでもない危険な自然は曖昧に肉薄していて、だからキャンプ場で子供が遭難して行方不明になるなんてことにもつながるわけですよね。自然には罠があり、それを見落とすと元の場所に帰れなくなるかもしれない。せめて、その恐ろしさの予兆のようなものは、誰でもある時点で体験しておくべきだろうなと。それをしないと、自分が被害に遭うかもしれないし、自分と関わりの深い人を危険に晒すことにもなるかもしれない。


こんなこと書いたらますます自然から遠のいてしまうか笑。ただ、気休めかもですが、自然の中で、「これは危ないサインだな」って気づくのは、案外楽しいものですよ。地面の土が荒々しく掘り返されているのを見つけて、「イノシシが通ったな」なんて気づくのは、もちろん緊張感があるけど、この先でまた別の動物の痕跡が見つけられるかもしれない、などと期待しながら歩くことにもつながる。



あと、今の時期の山って、冬のあいだに落ちた葉が地面に堆積していますが、この積もった枯れ葉がいわば「滑り台」代わりになり、斜面を降りようとすると、そのままずーっと下まで滑り落ちて怪我をする危険性もあります。そんな感じで、自然の中に散りばめられたトラップを見つけて、それをしっかり判断して回避すること。これはゲーム感覚でやれることだし、楽しさも十分得られるものだと思うのです。まあ、ハマると私のように「週末山林徘徊おじさん」と化してしまう恐れもありますが……🤤

 

youtu.be_

藪の中で聴きたくなるのは、やっぱCCRとかの泥臭いスワンプロック系