口から出まかせ日記【表】

GWで浪費すると母の日にツケが回る。

憧憬は心強いメンターか。

 

の周りには、生まれ育った土地との折り合いがなんだか上手くいかず、色んな場所を転々としている人が割と多いのですが、当人に出身地を聞くと、秋田県男鹿市京都府宇治市広島県呉市など、思わず「旅行いきてえ〜」と叫びたくなるような良さげなとこだったりして、頭がもんにょりしてきます。


なのでその秋田県男鹿市出身という人に、「男鹿半島っていえばナマハゲじゃないすか。ちなみにナマハゲって準公務員扱いだそうで、定年までナマハゲを勤めれば厚生年金が下りるんですよ。なぜあなたはナマハゲを目指さなかったのですか」などと畳み掛けてみると、彼は寂しく微笑みながら、「秋田の絶望感からひたすら逃れたかったのだよ。機会があればぜひ行ってみてくれ」などというのです。ほんなら来年あたり秋田に行こうか。冬に行くのは地獄とわかるので暖かい時期に行きたいな。


それはどうでもいいとして、ここんところ、日本へ観光に来た海外の人々の反応をまとめた動画を眺める中毒者とすっかり化してます。お気に入りのひとつが、“Momoka Japan“という、コミュ力抜群の関西系女子が、海外から来た観光客を飲食店へ連れていき、いろんなものを食べさせて反応を眺める動画。

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これをみてると、自分が褒められてるわけでもないのに褒められてる感覚でちょっと嬉しいというのもあります。が、それ以上に、そもそも日本に観光に来る人たちの出身地が、私からみれば憧れというか魅力で満ちているのに、逆に海外の人たちからは日本が憧れの対象であるというそのギャップが不思議だからこそ、動画にハマってしまうのかなと。

 


なんていうか、お互いを双方的に憧れの対象とみることって、「価値観の穴」を埋めることになるから、好ましいことじゃないのかと思うのですよね。自分の住む場所の良さなど、住民にとってはすっかり見慣れてしまって価値として捉えられなかったりするのだけど、外から来た人がその場所の良さを改めて教えてくれることで、曇っていた目から鱗が落ち、我々は新鮮な発見とか体験を伴うことができるわけですよ。もちろん、こちらから外に行って同じ役割をすることもできるわけです。


それって、いわば「メンター」のようなもので、「私からみればあなたはこう見えますよ」という助言をするのと同義ではないか。誰であれ、自分の姿を普遍的に見る他人の視点に恵まれることは、自分で勝手に決めつけたことによる価値観の欠落を補い、新たな自信を生むことにもつながります。それはもちろん理想論であり、その逆パターンも普通にあって、他人から散々に叩かれた挙句に、自分のマイナス面をさらに掘り進んでしまうなんてこともあるわけですが。


となると、メリットを考えれば、基本的にはある対象に好印象を抱く人の意見や考えに従った方がいいんじゃないかという気はしてくるんです。当然、その人だって反対意見はある。とはいえ、マイナス面しか見出せない人よりも、好ましい部分を見出し、憧れまで抱いてくれる人の方が、よほど建設的な関係を築けるのは間違いないのではないか。それはもちろん国際交流もまた同様で、なるべくなら、お互いに憧れあえるような関係性で成り立つのが理想と感じるのですがどうでしょう。来年秋田に行ってナマハゲに聞いてくるよ👹

 

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アリゾナ州フェニックス出身のバンド、ミート・パペッツ。私の好きなバンドには地方都市出身者の雰囲気がある。