口から出まかせ日記【表】

GWで浪費すると母の日にツケが回る。

語り手のサイズに縮む国家。

 

谷選手がドジャースと10年で7億ドル(日本円で1,070億円)で契約したというニュースが駆けめぐりましたね。ちなみにいま私の財布に入ってる現金は4,056円です。

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7億ドルの契約金。いくつかの国のGDPよりもでかいらしいので、もはやひとつの国家が動いているようなものだ。私を大谷国民にしてくれ。なんでもします。もしくは、貴方の地元にかつて燦然とあった、奥州藤原氏の理想郷、平泉の完全復興をお願い致したく思います。みちのくの王になりたまえ。


とにかく大谷さんが活躍してくれれば私はハッピーなんですが、水を差す連中も現れるものです。「大谷さんなんてな、ほんとはアメリカじゃぜんぜん知られてねーんだぞ」とかなんとか。まあ、多くのファンとしては「それがどうした」という感じでしょうし、そう捉えられるのは冷静で正しいと思います。なんせ、「大谷選手なんて、アメリカじゃぜんぜん知られてないぞ」という場合のアメリカって、その人の「アメリカ」でしかない。当人の生活環境における狭い話なのですから。


この手の話はよくありがちで、フランスでは〜、欧米では〜、東京では〜、田舎では〜、と、信用手形のように広域な地域の名を借り、自分の話に威力を加えようとするわけです。とかいう私もやっちまってるかもしれません笑。この手の話は、その語り手の立場とか、生活背景に注意していくべきでしょう。だいたい、容易に国家を代表して語れるほどの個人なんていないはずです。なんか、小さな奴ほど国を語りだす。

 

 

 

逆に、「語り手のサイズに縮小した国家」というエンタメを冗談半分に楽しめるのなら、それはそれで結構なことでしょうし、私も好きです。たとえば、

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Chase & KenKen、というYouTuberがいて、上のサムネの左がチェイスさん、右がけんけんさんです。特にこのチェイスさんの話がおもしろい。まさに直輸入という感じの、一般的なアメリカ人から語られる、理想化されていないアメリカの話が聞けます。聞けば聞くほど、アメリカになんかちっとも住みたくなくなるぞ笑。


もちろん、チェイスさんの話は「その人のアメリカ」の話そのものです。個人の体験を、「アメリカ」という、巨大かつ複雑な文化圏の看板を掲げて語っているわけだから、注意をしないといけない。だけど、ごくごく普通の、日本が好きなアメリカ人の若者の話として聞くのならば、ぜんぜん許容できますね。顔を動画に出しているからか、観ている人からすると、当人のスケールが分かりやすくて信用しやすいってのもあるでしょうが。


一を聞いて十を知る。これ、私は嘘だと思います。十を知るには十を聞くのが謙虚かつ安全な道と思いたい。ちなみに、アメリカにはいちど行ったことがあります。ロサンゼルス国際空港を降りたときの「乾いた空気の匂い」を強烈に覚えていますね。色々と観たり食べたりしたけれど、あの殺伐とした空気の感触、いまだに忘れられない。

 

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GTAⅥのために生きよう。