ほし氏の花見は四季問わず -14-

 

年、五月も過ぎ六月に入る今の時期になると、うげぇ、今年ももう半分近く経過してもうたと実感します。お酒を飲んだり、ガソリンを入れたり、隣の家に回覧板を持っていったりと、大したことなどなーんにもしていませんのに。人生って不思議なものですねって美空ひばりが歌うのもわかる気がした。あ、もちろん花を愛でたりもいたしました。

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ところで、今回の『ほし氏の花見は四季問わず』の内容ですが、こないだちょっとヤバい花の名所を発見したので、そのことを書いていこうと思います。今後もそんな花の名所を見かけたら、こちらのコーナーで紹介させていただこうかと思ってますのでよろしくお願いします🌹

 

てことで、その花の名所とやらを発見したのはこの前のグールデンウィーク中。私はバイクに跨り、畑と田んぼと雑草と池と沼と総合病院と福祉施設とラーメン屋の廃墟とファミマしかない風景の中を平均時速60キロで走っておりました。そうしたら、

 

 

 

なんか唐突に妖怪じみたものが目に入ってきた。これです。稲川淳二の話を聞いてもなーんにも感じない私も、なんだか背中がゾゾ〜っとなりまして、バイクを降りて眺めてみることにしました。

なんじゃいこりゃ。どうなってんだ。

 
 

正面に回り込んだら事情がわかりました。なんか化け物みたいな藤が、神社の社殿に覆い被さるように生えているわけですね。藤の花もちょうど見頃で、たくさん垂れ下がっています。それがまた異様さを演出している。

 

 

看板に説明書きがあったんで読んでみると、さらに事情がわかりました。これが神社を覆う藤の「大黒柱」となっている、カヤの木の幹だそうです。外から見ると巨大な藤の木が生えているように見えるけど、そうじゃなくて、何本かの藤がこの巨木に寄生して絡まり合っているのだそうです。藤もだけど、このカヤの木もすごい。絶対になんかいる。樹霊を感じる。

 

一旦また社殿の外に出て、てっぺんのあたりを見上げてみましたが、首が痛くなるくらいの高さまで聳え立っている。周りには私と同じように惹きつけられてやってきたらしい人たちがいましたが、「ばけものみたいだよねぇ」「いやいや、ばけもんだ」「おばけ〜」と、語彙がなくなってだいたい皆同じことしか言わない。

 

裏手に回ってみて撮影。ばけもんですわ(語彙不足)。きっと、こういう光景を遥か昔に想像していた人がいるからこそ、カヤの木も、藤も守られ続けて今に至るわけでしょうね。災害や戦争、土地開発など、ことごとく風景を変えてしまうものからも無縁だったのか。それとも、この場所を守るために戦った人の歴史があるのだろうか。などと、思いを馳せないわけにはいきませんでした。

 

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藤つながりで藤あや子の動画。