口から出まかせ日記【表】

GWで浪費すると母の日にツケが回る。

疑問を制す者がブログを制す。

ログを始めてから、なんというか「取材感」に付きまとわれています。どこかに出かけたり、なにかを食べたり、普段の生活のなかでさえ、ブログとして成立させようとする意識が働いている感覚です。正確にはブログというよりも、とにかくネタを引っ張り出すための「きっかけ」を掴めないかと考えている。

 

日常的にブログを更新している人間の性(さが)なのでしょうか、っていうとカッコよくないですかね(笑)。人間、なにかしらの癖ぐらい背負っていた方が、人間らしいと思うんです。それで得するにしても損するにしても、「ああ、これが俺の性(さが)だ」と納得できてしまう。つまり、自分を許せてしまう。これが大事ではないかと。自分がずっと許せないならその人は地獄で生きているんじゃないですか。

 

話を戻すと、普段からネタを掴もうとしている感覚って、時おり我に返るたびに、「なんでこんなめんどくさいことしてんだろ」と思ったりもするんです。私の周りの人でブログを書いている人はほとんどいません。ネット上では多数に思えても世間的には少数でしょう。だいたいの人は、美味そうなラーメンの前で写メ撮って、それをTwitterかインスタかLINEにでも載せれば済むわけです。

 

ところが私は、一杯のラーメンの前で唸っている。すいません嘘です。唸っていたらただの変人ですよね。外目には普通に食べている(と信じたい)のですが、頭の中は忙しいのです。ブログのネタを掴むため、一杯のラーメンから、どうにか多角的になにかを捉えようとする。

 

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初めてラーメンを食べたのは何歳の時だっただろう。そのとき食べたラーメンは醤油か味噌か塩のどれだったか。ラーメンにチャーシューを最初にいれたのはいつからなんだろう。ラーメンをスープから飲む人と麺から啜る人ではどちらが多いんだろう。この店の客の男女率はちょうど五分五分だけど、豚骨ラーメンの専門店とかだと違うんだろうか。

 

ラーメン一杯の価格の平均値はどんな感じで変動してるんだろう。ラーメン屋の店主は男性が多いけどそこには理由があるんだろうか。ラーメン屋の厨房の広さはそこで出すラーメンの種類によっても違いが出るんだろうか。ラーメン屋の店主が罹りやすい病気はなんだろう。

 

みたいなことを黙々と考えながら食べていて、食べ終わると肝心の味なんてほとんど忘れていたりもする。というかブログなど関係なく、そもそも自分はそういう人間なのかもしれない。なにかを間断なく考えているうちに、何かがとっくに終わっているみたいな。これは恐ろしい暗示かもしれません。

 

なにかしら思考をめぐらしネタの尻尾を捉える習性と、ブログとの相性はいいと思います。相性が悪かったら、飽きっぽい私なんてとっくにブログをやめているはずです。とりあえずブログというのは、その人が持つ疑問の数が多ければ多いほど、長生きしやすいコンテンツなのでしょう。疑問がブログの命綱といっていいかもしれない。

 

そして、あるブログ主の抱いた疑問と、それについての取材とか考察が、実は多くの人が意識下で感じていたものの、はっきり表に出てこなかったものであった場合に、いわゆる「バズる」なんてミラクルが起きるわけですよね。つまり、ブログ界(?)では、疑問を制した人がブログを制すわけです。小規模であれ大規模であれ、ブログをやっている人は皆、ご自分の疑問に取り組んでいるのだと思います。ちょっと胸を張ってみませんか(誰に?)。