東京に遊びに行きたかったんですよ。目的は先日、鶴見済さんの主催で開かれた「不適応者の居場所」じゃなくて、今回は「不適応者の公園散歩」です。冬の間は室内でのイベントで、これまで三回ほど参加させてもらいました。
今回はコロナウィルスへの対策に加え、ちょうど桜の季節と重なるという事で、井の頭公園で桜を眺めながら散歩をするという企画だったようです。是非とも参加したかったのですが、色々と考えて、行くのをやめることにしました。
やっぱり、気にかかったのはコロナウィルスの影響です。東京に出てくるまでの間に、どれだけウィルスとの接触の可能性があるか想像すると、危ういものがあります。目的地に着いてから帰るまでに、色んな乗り物を乗り換えて、色んな席に座り、トイレに入り、コインロッカーに荷物を入れ、自販機で飲みものを買うなど、多くの手間がかかるわけです。そのひとつひとつが、コロナウィルスの感染力を踏まえると、決定的なリスクになり得るなと感じました。
コロナのおかげというのは微妙な言い方ですが、東京に出てくるには好条件でした。何より宿泊費が安い。いつもお世話になるホテルが、いつもの料金の20％から30％ぐらい割引してました。しかもガラガラ。浅草とか上野周辺のホテルは、流石に空いてませんでしたが、分かりやすい観光地から離れた場所のホテルなら、土日にかかわらず空き部屋が多くて、プランも選び放題でした。
とはいえ、今の時期に東京に出てきても、いつも通りの東京は味わえないわけですよね。博物館とか美術館が閉館していたり、飲食店も閉まっていたりする。東京全体への期待値が下がっていると、ホテルの宿泊料金も下がるみたいな、相関関係が感じられるわけです。逆に、有名な観光地の近くでは期待値が下がりにくいため、ホテルの料金はさほど下がらないと。まるでこれは世界の縮図じゃないですか（？）。
もし、私が東京の近郊に住んでいて、歩いていける距離だったり、せいぜいバスか電車に一本乗れば済むのだったら、確実に参加してたでしょう。もし、その過程でウィルスに感染したとしても、ある程度感染経路は把握しやすいし、また東京都内ではすでに陽性患者数が200人以上カウントされているため、感染者個人もそこまで注目されるわけではないでしょう。自分から「私はコロナ感染者だ～！！」とか、積極的に発信しない限りは。
しかし、私の地元の福島県は、現時点で感染者の情報が2人とまだ少ないです。もし私が東京に行った後、体調を崩したので検査をしたらウィルス感染をしていたなんてことになると、これは目立つでしょう。近所で、「あそこの息子さんがどっかに出かけてコロナ持ち込んだみたいよ」なんて言われちゃ目も当てられないですよ。コロナウィルスからは自分の健康だけでなく、プライバシーも守らなきゃなりません。いやはや、東京は遠くなりにけり。大手を振って遊びに行けるのはいつになるのでしょうか。
万が一、コロナウィルスに感染したことを考え、予備知識として感染した場合の症状の情報を頭に入れておくのも大事かもしれません。上の記事は、Twitterのタイムラインに流れてきたものですが、コロナウィルスと言っても、症状が特に定まっているわけではないみたいです。ただ、感染するとやっぱりきついようです。二週間近くも熱や嘔吐、呼吸困難に苛まれるのは嫌です。用心するに越したことはないですね。
