ここんところ私にも世界にも色んなことが起きますが、ガッカリしたのはやっぱり、こないだのやつ。
SNS経由で判明する以上に、こういうのは日常的にあるんじゃないかと考えると、それまで信用して気軽に入っていた店をも疑う気持ちが出てきてしまう。そもそも、迷惑行為を行うことで影響力がどれほどのものになるかといった、勘が働かないこと自体が有害です。世間の反応が厳しいのは致し方ないと私は思う。
そもそも疑問なんですが、人の店で迷惑行為をする人って、他人の家でも同じようにしてるんでしょうか。スシローの件があってから、SNSで他の飲食店で起きた迷惑行為が掘り起こされてたりしますが、身内ではしゃいでいる感じのノリを、そのまんま店に持ち込んでる印象があります。内と外の区別がないというか。
それを「店を選んでやっている」とすれば、かなり小癪だなと。チェーン店の気軽さを勝手に解釈して、自由気ままに振る舞えると考えているのなら、そこには差別意識が根底にあるわけです。逆に、ちょっと高級な店に行ったら、案外ちんまりと席に収まって静かに食べてたりするのか。
私も学生時代に回転寿司屋を友人と溜まり場にしてたので、回転寿司屋の空気感には馴染みがあります。土足の感覚で入れるくらいの気軽さがある。逆に、ちょっと敷居の高い高級回転寿司みたいなとこにはデートで誘いましたよ。私も店によって態度を変えるところはあるわけです。
とはいえ、店で迷惑行為をしようとは思わない。そもそも、生活のすぐそばにある快適な環境へ、迷惑をかけて害を与えようとする意識は、自分に対する自傷行為に近いと思うのです。それと、普段から情報を吸収していれば、なんとなく下に見ているのかもしれないチェーン店の、ビジネスとしてのスケール感は間違いなく意識させられるものでしょう。
話題になったスシロー。例の件があってから株価が168億とかとんでもなく下落。今また回復傾向にあるみたいですが、日本全国に500店舗ほど有し、海外進出もしていて、寿司ネタの確保のためにサプライチェーンが地球上を巡っている。そして、インバウンドで海外からくる観光客の「観光先」としても回転寿司は大人気という世相。こんな、ダイナミックでストロングな動きのあるところに、しょうもない迷惑行為をするなんて、世間知らずもいいとこじゃないかと思いますよ。
背景に想像を巡らせて軽薄な行動を抑えることは、多くの人がちゃんとやっていることと信じます。でも、逆に信じられないほど想像力がなく、行動を抑えられない人もいる。この高さから飛び込んだら怪我をするかどうかが想像できなくて、飛んでみたら、怪我をした。迷惑行為の投稿により糾弾される人の、私の印象はそんな感じです。
それはそれとして、最近聴いてるニコライ・カプースチンのピアノがぐうカッコいい。
