口から出まかせ日記【表】

GWで浪費すると母の日にツケが回る。

お守りのように一冊の本を持ち歩く。

 

Kindleがうんともすんともいわなくなってしまいました。購入したのは3年くらい前。爾来、世間でけっこう売れた本を後追いで読むのに便利でしたが、だんだんと電源を入れる機会も少なくなり、久しぶりに充電するかと思って手に取ったら、とうに死んでいた……。保証期間は切れているので新品を購入するしかないのかも。


と思いつつ、現状、ここ1年ぐらい紙の本に回帰しているので、Kindleがなくてもそんなに影響は無いのです。Kindleで読書を始めた頃、なんでこんな便利なもんをさっさと買わなかったのかと思っていたんですが、それから時が経つにつれて違和感もちらほらと出てきました。スマホSNSやニュースサイトやらを眺めて、そのままKindleの画面で読書をする、みたいな、習慣の連続性が気になったのですね。なんせ、どこまでいっても液晶画面に釘付けなのだから。


また、Kindleには「ステルス性」があります。はたから見て、Kindleを眺めている人が何かしらを読んでいることは分かるけれど、何を読んでいるのかはわかりません。そのあたり、自分でKindleを使っていても、なんとなーく開放感のないものを感じさせるところがあるのです。で、いつだったか、公園のベンチで素敵な表紙の本を読んでいる人を眺めていた時に、なんというのか、余裕のある人間の姿を垣間見た気がしたんですよね笑。それからKindleを家に置き、あえて紙の本を持ち歩くことも増えました。

 
↑最近持ち歩いてた紙の本。


本棚そのものを持ち歩いてるような電子書籍に比べ、紙の本は基本、一冊につき一つのタイトルしか持ち歩けません。だからこそ、そこには私的なこだわりや、習慣性が根ざすようにもなる。私も紙の本に回帰してから、本棚から今日はどの一冊を選ぼうかと厳選することが増えました。あと、待ち時間の長いイベントが予想されるとき、どの本ならば退屈せずに過ごせそうか。もしくは、前に読んだけど途中で諦めていた本を、あえてその待ち時間にもう一度向かい合ってみるか。なんてなことを考えるようになりました。


電子書籍って便利ですけど、「ザッピング」の癖もつきやすいのですよね。つまり、摂取しやすい本から本へどんどん興味を移しながら読むには最適です。逆に、苦手なジャンルはどんどん後回しというか、無視し続けるのにもまた最適だと思うのです。でも、紙の本というか、自分の家の蔵書の場合は選択肢が限られてくることもあり、なんだかんだで、積んであった本に手を伸ばすことにもなる。まあ、これはどちらが良いか悪いかという話ではないですが。


それと、紙の本を持ち歩いていると、なんとなーくですが、私にとってお守りっぽい感覚があります。Kindleはあくまでスマホとかと同じ「端末」だけど、紙の本は、たくさんの文字が印字されている「呪物」っぽさがある笑。その本の著者や、書かれた言葉の力が宿っていて、それを持っていることで、自分に多少なり影響するような感じもするわけです。まあでも、太宰治の本を持ってたらなんか急に入水したくなったとか、そんなことは無かったです🐸

 

youtu.be

それに紙の本はブックオフで売ることもできるんですよッ(今更)