口から出まかせ日記【表】

GWで浪費すると母の日にツケが回る。

うなぎが好きになり、今がある。

 

うすぐ土曜の丑の日。近所のスーパーではフライング気味に蒲焼コーナーが出現、賑わいをみせて……いません。おばさんが鋭い目でそこに並ぶ蒲焼をチェックし、首を捻ってその場を離れるなどしている。あとサンダルで来たおっちゃんが仁王立ちして、何を選ぶかと思えばうなぎじゃなく、紛れ込ませてあったイワシかなんかの蒲焼をつかんで持っていくなどしてます。


無視されるうなぎ。私も蒲焼でも買ってこうかと思いスーパーに来たわけですが、眺めてると、なんか微妙な量のくせして妙に高い……。(あと千円ぐらい出せば、老舗のうなぎ屋さんで焼きたての美味しいうな重が食べれるわけだから、そっちの方が体験としてリッチじゃございませんの。貴方そう思わない? )と、脳内のデヴィ夫人がそう言うので我慢することにしました。

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ところで。ちょうど一年前にうなぎのことを書いていましたが、私が子供の頃はうなぎが嫌いでした。ニョロニョロしてるのを食べ物として成立させること自体、なんか釈然としなかったのです。ヘビなんかは普通食べないのに、それと瓜二つのうなぎを、周りの大人たちは好んで食べる。おかしいじゃないかと思っていた。


  
丁度良いうなぎの画像がなかったので、いらすとやでお借りしました。うなぎはうなぎでも「オオウナギ」のイラストだそうです。かわいい。

 

まあそのうち蒲焼ぐらいは食べれるようになったものの、好物とは程遠いものでした。逆に、うなぎの存在自体はかわいい魚だなぁと思えるようになりましたね。自分のいた大学のある研究室で、とぼけた顔したうなぎが水槽に飼われていて愛着が湧いたのです。だからこそ、食べ物として扱われるのが辛かった。どういうわけか、うなぎが好物の人が周りに多くてよく連れて行かれたのです。出てきたうな重を見ると、研究室のうなぎが脳裏に浮かぶ。味があんまりしませんでした。


そんなこんなでうまく噛み合わなかった、私とうなぎ。でも、30代になる手前ぐらいに、なんか武家屋敷みたいな風情のお店に連れて行かれたんですが、うなぎ料理の老舗で、中庭が望める部屋で各種の料理をいただいたのです。肝吸いとか、白焼きだとか。極め付けがうな重で、なんと食感が「パリっパリ」しており、山椒がやたら効いてスパイシー。口の中に爽やかな風が吹いた笑。うな重っていうとあまじょっぱくて、ネチャネチャ、ベタベタしてる。まあそういうもんだと思っていたので、軽快で爽やかな食感のうなぎが出されて、その時点で脳内が書き換えられました。


以来、うなぎは大好物といっていいと思います。ただ、スーパーで買ってきた蒲焼をレンジでチンするだけじゃ物足りない。いちどあたためたあと、レンジで焼きます。多少、身の隅っこが焦げてるぐらいがいい。それからタレと山椒をかけて食べます。なんだったらライムかレモンも絞ります。お店で食べるうなぎも好きですが、家でどうにでもアレンジして食べるうなぎも大好き。いずれにせよ誰か私にうなぎを奢ってくれる有志はおらんか。

 

   

ちなみにこれもいらすとやにあった、イギリスの伝統料理、「うなぎのゼリー寄せ」のイラストです。うはー。おいしそうですねー😀

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