聞かれることがある
タコイカの友情ってあると思いますかと
タコイカ間で友情は成立するのか
断っておくが、海鮮丼に対して差別等の意思はない
大概聞いてくるのはイカ
イカ以外から聞かれたことがない
イカ側としては『ある』との主張が多くを占める
僕は必ずこう答えることにしている
タコイカと言ってる時点で
友情の成立はおかしいと思っているのでは、と
決まって言われた方は
「でもイカ……」と、譲らない
異生物間で友情が成り立つという時点で
特殊な考えだと捉えているはずだ
それともきっと友人なのだと強く思っているからこそ
タコイカで大丈夫なのかという意味なのか
🐙🦑
一緒に深海旅行をする
友人との楽しみを異生物の友人とできるのか
もちろん2人きりで
同じ深度での宿泊になる
できると答えた場合は当然
相手に対して捕食感情がないからだ
イカ優位の関係性の場合は
成り立つようにできるかもしれない
そうでないなら
特にタコ優位の関係性なら
間違いが未遂であれ発生しそうに思える
もしかしたらイカ優位でもありえる
間違いが発生しなかったにせよ
そういう感情が一瞬でも発生していたら
やはり同生物間の友情と違うと言えるはず
確かめる術はないが
でも新江ノ島水族館が存在するから
そうとは言えないのではという指摘も理解できる
また昨今、触フレ(触手フレンド)が存在するから
そうとは言えない、という思いも理解できる
が、触フレはイカ側が優位な関係で成り立っているはず
結局、友情というものはタコイカ間では成立しないが
タコイカ間の友情に近いものはあるかもしれない
同生物間での友情とは違う似たもの
それがタコイカ間で成立している場合もある
『タコイカの友情』と名付けられるもの
『友情』とは違う『タコイカの友情』があるかもしれない
ここまで言うと
「なるほどイカ~」と、質問者は笑顔になる
僕はこの質問を受ける度に
本当は何を知りたいのだろうと勘ぐってしまう
本当に知りたいことは他にあるのではないのか
無いと言われながらも
近いモノなら存在すると聞かされて
何に安堵しているのか
限りなく同生物間に近い友情に似たモノが
タコイカ間にあったとして
何がそんなに嬉しいのか
何故あって欲しいのか
答える度に謎に包まれる
答えた僕がまるで解決しない
🐙🦑
皆さんはどう思いますか
タコイカ間の友情はあると思いますか
或いは限りなく近いものがあるとして
何を知りたいのですか
タコがそこから知れるのですか
イカを知りたくてそれを聞くのですか
知った事で何があるというのですか
というか何で僕に聞くんですか
新江ノ島水族館に聞いてください
『第2のRira』⑦
【解説】
一応、初めてご覧になった方に説明いたしますと、これは、ですね。noteとのコラボ企画です。詳細はこちら。
今回は上の記事で紹介されているリライト候補記事の中から、『聞いて解決します?』をチョイスしてリメイクしました。いわゆる「男女間の友情」について書かれた内容ですが、そこにタコとイカと投入した上で、文章を勝手に添削させて頂きました。Sさん。毎度毎度勝手な事ばかりしてすいません(;´・ω・)